Letter to Jack by Kenji Sato / ベースをギターのように弾くSatoさんの曲

実は4年くらい誰のライブにも行っていなかったんです、私。コロナ禍以降、母の看病、又姪ちゃんと又甥ちゃんのなんちゃってシッター役、お隣さんの火事からの家の補修あれこれ等々、何だか毎日がわさわさしていて、音楽を聴きに行く気持ちになれなかったというのが正直なところ。

でもそろそろいいんじゃない?と思って、今月の頭に行ってきました。大好きなベーシスト、サトケンさんのソロライブ。

サトケンこと佐藤研二さんを初めて知ったのはもちろんウン十年前にテレビで見たマルコシアスバンプ。が、十年前くらいですかね、とあるバンドを見に行ったらベースがサトケンさんだったのでした。こんなに楽しそうに楽器を弾く人は初めて見た、というくらい楽しそうだった。いや、楽しそうに弾く人はこの世にたくさんいるはず。何が違うんだろう…見るたびに考えるんだけど、いまだに分かりません。ぜひ、実際にご覧になって体験してほしい…

毎年ソロアルバム発売に合わせてソロライブをやっていると知り、その楽しそうな姿を見に行くようになりました。ベーシストのソロライブって何…?ですよね、普通。でも下の映像をご覧になれば、それができるのも想像できるかと。ベキベキな曲が多いけど、しっとりとした曲もあるんです。ベースがこんなに様々な表現ができる楽器だって、サトケンさんのソロを聴くまで知りませんでしたよ。

この曲のJackとはサトケンさんが師と仰ぐジャック・ブルース先生(クリームのベーシスト)のことです。

Shetland End Titles / ロケ地に行きたい作品のsoundtrack-1

大大大好きなペレスがいなくなってしまうのが悲しくて、実は「シェトランド」シーズン6、録画したままずーっと見られずにおりました…ようやく覚悟を決めてイッキ見しましたよっ!

ああ、あのような去り方をするなんて、ペレスらしくもあり、ペレスらしくなくもあり(今までの自分を変えようとするのだから、当たり前ですね)、ホントによかったよ。幸せになってね。

ストーリーに絡めてふと思ったけど(少々ネタバレです。ご注意)、自分の正体を偽ったまま、心から愛する人と共に生きていくのは、やはりできないものなのかなと。先日、突然自分の正体を明かした直後に亡くなってしまった人を思い出しました。彼には結婚を考えた女性もいたようだけど、結局ずっとひとりだったようだから…

随分と前に少しだけご縁をいただいた時からロケ地に行きてーと思っておるんだけど、いつか行けるかなぁ。夏の白夜みたいな時に行きたいなぁ。寒冷地すぎて高い木々がなく、緑の野っ原だけがダダーっと断崖まで続いているようなあの風景が好きなんすよねぇ。出てくる家も好みだし、窓から見える景色は荒涼としてるのに不思議なやすらぎを感じます。ってこのシリーズは大抵、夏が舞台な気がするので、極寒の冬を知ったらそんなこと言ってられなそうだけど。

サントラも大好きでして、随分前に購入しましたんよ。オープニング曲のほうが有名でしょうが、最終話のエンディングにだけ流れるこっちのアレンジも余韻があって好きなんだなぁ。すごく短いんだけど。

確か、次のシーズンでペレスの代わりに女性警部が着任するんですよね。ペレスロスで、しょぼぼぼーんだけど、トッシュやサンディは続投するらしいんで、やっぱり見たいな。


newdays by Schroeder-Headz / それでも諦めたくないと思いたい時に聴きたくなる曲

 2024年が明けました。

年初からいろいろなことがありすぎて、心を痛めている人も多いことかと思います。そもそも私は自分の考えや想いを言語化するのが下手すぎるので何かを書こうとしても、全てがウソのように読めてしまい、何も書くことができません。情けないことよのぉ…

それでも諦めたくない(何を?あらゆることを)という気持ちだけは心の中にバラバラと漂っているので、それを何とかかき集め続けたい。

などとグダラグダラ考えていたら浮かんできた曲。

Schroeder-Headz、今年こそライブに行こうっと!

Law & Order 本家&スピンオフのオープニングテーマ聞き比べ

というわけで、もう好きなものを好き好き言っておこう、と改めて思いまして再開しております。私、刑事物ドラマが大好きなんですよ。ドラマはほぼ海外ミステリー系しか見てない。どっか、精神を病んでいるのでは…などという考えが頭をかすめておりましたが、これは単に日本のドラマなら「Gメン75」「太陽にほえろ!」、海外のドラマなら「チャーリーズ・エンジェル(F・F・メジャースのです…)」「刑事ジョン&パンチ」「刑事コロンボ」を幼少時に見てすり込まれたからなのだろう、と最近気づきました。そう、きっとそんなようなことで好みが決まったりするんです。

大人になって、はっきりと&どっぷりと海外の刑事物にハマり始めたのは明らかに「ホミサイド 殺人捜査課」を見たせいです。その頃、「Law & Order」は未見でしたが、ホミサイドとのクロスオーバーエピソードがあって、それで知ったんじゃなかったかな。L&Oは「犯罪捜査ドラマの金字塔」とかって呼ばれてるくらいなので、今更くどくど説明する必要もないですかね…

で、L&Oのオープニングテーマと「ダンダンッ」てやつ(あれは何と表現すればよいのやら、ジングル?)も有名ですよね。ふと思い立って、本家&スピンオフのOPを聞き比べてみました。

【Law and Order : S1】

下記のは1990~1991年とあるので、シーズン1ですね。懐かしすぎる…クレイゲンは最初、本家に出てたんですね。若いな。私の一番のお気に入りはS18~20で検事補だったマイク・カッターです~~~余談ですが、ライナス・ローチが出演する作品にご縁をいただいた時はうれしすぎて泣きました。

あ、OPの話だった…出だしの印象が強いけど、途中、え、こんなんだった?ってメロディアスな展開になっていた(40秒くらいから)。終わり方も緩い感じですね。つーか、長いぞ?と思ってS20のを聞いてみたら、46秒しかなかった…つまりどっかのシーズンから展開部より前しか使わなくなったようですね。12年ぶりにS21がスタートした時、このOPがちょっとだけ変わってました(ダカドコ、ダカドコってリズムが強調された感じ)。


【Law and Order : Special Victims Unit / 性犯罪特捜班】

本家より連続して長く続いてます。やっぱりSVUのファンのほうが多いのかな?少し前にCSでS1からやってたので見ました。同時にS15とS24も見てたので、変化が大変興味深かった。S1~ステーブラーがいなくなる頃までの若いベンソンはため息がでるほど美しいけど、それ以降、悩みつつも強くたくましくなっていくベンソンもステキです。今のベンソンはもう何もかも受け止められるって感じがする。

OPはよく聞くと、メインのメロディーが本家と微妙に違うんですね…リズムは同じなのに。聞き比べないと気づかんかった…何度も見ているので、このOPを一番覚えているかも。


【Law and Order : Criminal Intent / 犯罪心理捜査班】

法廷シーンがほとんどないエピが他のシリーズより圧倒的に多かったような。でも実はもしかして…一番好きなシリーズなのかもと思ったり。ゴーレンは全然カッコよくないし、なかなか精神的につらい人だし、時々困ったちゃんだけど、この人の尋問は目が離せなくなる。L&Oの刑事さんには珍しく(?)自分の捜査や推理に絶対的な自信があるタイプだから、冷たいし鋭いし容赦ない。エイムズとの関係もさらっとしすぎてるけど、ものすごく信頼してるのは確かで、これが本当の刑事物のパートナーなんじゃないかという気さえします。

OPはテンポがゆっくりでゆるーい。最後もホワーンと終わってしまうけど、ロックなギターだけがうなってる。


【Law and Order : Trial by Jury / 陪審評決】

実はこのシリーズは見てません。ごめんちゃい。スーパードラマTVでやってたようなのだけど…S1で打ち切りだったんですよね。今更ながらちょっと見てみたい気が。

なのに、なぜOPを紹介するかというと、このOPが確かクリミナル・インテントのどこかのシーズンにも使われていた気がするんです。つうか、絶対に使われていたはず。でないと私には知りようがないので。初めて聞いた時、こりゃまた最初から最後まですんげードラマチックアレンジをしたな…火サスかよと驚いたのでした。で、結構好きなんですわ。



【Law and Order : Organized Crime / 組織犯罪特捜班】

実は…これも見てないんです。それはなぜかと問うならば、私は潜入物が苦手なんです…(刑事物が好きなのに、なんとゆう)「NCIS:LA」みたいにエピの中でちょっとスパイス的に潜入するのは楽しめるんですが、どっぷり潜入捜査すると、いろんな騙し合い、隠し合いが発生するわけで、それがどうにも見ててつらくなるんです。おじさんになったステーブラーは好きなんですけどねぇ。SVUのほうのクロスオーバーエピソードにたまに出てくるのでそれで満足してます。

OPはL&Oの最新スピンオフ&満を持してのステーブラー主役だからか、随分と壮大な感じですね。ストリングスの使い方も陪審評決と違い(あっちも好きですよっ)、洗練されていると言いますか、いかにも巨大組織に立ち向かっていくって感じがします。だけどそこまでの盛り上がりに比べると終わり方が唐突…


L&Oのスピンオフは他にLAやUKもあるし、OPはシーズンで変わったりしてそうなので、これだけじゃないはずですが、とりあえず5つあげてみました。

recorder by okamoto noriaki / もう世界は終わってしまったんじゃないかと思うときに聴きたくなる曲

3年半ぶりに書くのがこんなんでゴメンナサイ。

タイトルが何だか絶望的ですが私は、いたって元気です。

ブログをお休みしていた間に母が亡くなったり、姉にどんどこ孫が生まれてサポートに入ったり忙しくしておりました。仕事もおかげさまでずっこけながらも、さまざまなご縁に恵まれて途切れることなく続けています。

自分の音楽の趣味は偏ってるし、新しいものはほとんど聞いてないし、とにかく脈絡はないし、何を書くっていうわけでもないんですが、相変わらずこの曲好き好き~って書くだけでいいかなと。誰かに読まれる可能性はかなり低いけど、いつどこで読まれるかも分からない謎の緊張感を持って文章を書いてみるのが自分のためになるんじゃ?と考えて書いていたわけですし、そろそろ再開してみっかなと。次はいつになるやらですけど。

ええ、私は、いたって元気ですが、多くの人と同様に毎日、鬱屈した気持ちになります。

この3年半の間にあったこと。ミャンマーのクーデター、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻…もういいかげんにしてほしい。そんなことやってる暇があるなら気候変動を食い止めるために手を組め。あんたらのぶっ放すミサイルのおかげでまた温暖化が進むだろうが、と憤る。

時々、ドキュメンタリーを翻訳する機会があり、過去に上記3つの地域に関連する作品も担当しました。そこに出てきた彼女は、彼は、あの子は無事でいるだろうか。ほぼ毎日思い出します。自分にできることは細々と実行しているけれど、彼女を、彼を、あの子を救うことに本当に役立っているのだろうか。

翻って、自国の状況を見てみれば、あきれかえることしかない。こちらも相当数、関係機関に対して真剣に意見を送っていますが、ますます空しくなるばかり。

そうすると…私の頭の中にこの曲が流れてしまうんですわ…

厳密にはインストではないのでブログの主旨から外れますが、歌ではなく語り(?)ですし、作品中ですでに和訳の字幕が流れるのでよしとする。

この曲、どういうシチュエーションでしょうね?いろいろと想像をめぐらすことができますが、どこかで誰かの世界がたぶん終わっています。通信中の彼ももういないのかもしれません。

リズム、ピアノの音、ミニマルな繰り返し…もう私の好物ばっかりの曲。作者のokamoto noriakiさんは映像作家・音楽家でこの映像も含めて彼の作品です。最初の2分半以上、語りは同じフレーズの繰り返しですが、そこから変わっていくので、ぜひ最後まで聞いてください。

好きなものを好き好きって言うことは大切だなと思う。それだけで生きていける人もいる。そしてこの曲を大好きだ!とかって聞いていられる限り、世界はまだ終わっていない。少なくとも私の周りでは。だけど同時にそのことがまた私を鬱々とさせ、苦しくさせるのも事実なんだ。


しばらくお休みいたします

諸事情により、しばらくお休みいたします(ちなみにコロナ含む病気等ではないです…)。お読みくださった皆さまに、お礼を申し上げます!

そのうちいきなり再開するような気はいたします、よ。

(Twitterは覗きます&ちょぼちょぼ出没します ^ ^)

The Disintegration Loops by William Basinski / 終末後に希望があると思いたくなる曲…

ああ、また気づけば3か月もたってしまいました…
ありがたいことに仕事が大忙しでありました。今もまだ続いているのですが、今日はちょっと中休みをしておりまする。

新型コロナウイルスの感染が特に欧米で爆発的に広がり始めたころから、私の頭の中にはこの曲が時々鳴っておりましてな…

最初に聞いたのはいつだったでしょうか。全く思い出せませんけど、Youtubeで偶然めぐり合ったような覚えが。このThe Disintegration Loopsは6までありまして、これは1曲目です。
1時間以上、最初っから最後まで基本的に同じ旋律を繰り返すだけなのですが、恐らく毎回微妙に何かを少しずつ少しずつズラしているんだと思います(技術的なことがとんと分からずスミマセン)。
夕暮れを眺めているようなすごーくすごーく美しい印象を持っていたのですが、後日、これはウィリアム・バシンスキーが911の際に、崩れたビルの方向にあがる黒煙を夕方から夜まで撮影した映像にかぶせた曲だと知って本当に戦慄しました…

廃虚の写真になぜか魅せられてしまうように、崩壊していくものに引きつけられてしまうのはなぜなのでしょうか。そう、この曲も少しずつ少しずつ崩れていってるんです。だからDisintegration Loopsなのです。すごく怖いんですけど、私は聴いてしまうんです。
ある意味、ものすごく不謹慎なことを書いているのだと思うので、不快に感じる方がいたらごめんなさい。

とにかく…この曲の背景を知って以来、何か世界の終末的なことを見聞きしたら、頭の中に流れてしまいそうだし、いつかここに載せるときも来るんだろうなーとぼんやり考えていたんですが、まさかそのときがこんなに早く来てしまうとは。
つっても単にあふれるコロナ情報に私が疲れているだけなのでしょう。

ヨーロッパでは新規感染者の数が次第に収まってきたと聞きますし、長期戦になるとはいえ、このまま人類が滅亡してしまうわけではありません。でも911の前後あるいは311の前後で世の中の見え方、あるいはさまざまな物事に対する考え方が決定的に変わってしまったと言う人々がいるように、コロナ前後でもその変化は起こるのでしょう。

それでも、そこには闇だけではなく光の方向へ向かう希望が常にあるし、それを追っていきたい、と私は思っています。

Feather by Serph / 新しい何かが始まるときに聴きたくなる曲

あけましておめでとうございます!

単に好きなインストものについて「この曲、好きなんですぅ~、気が向いたら聞いてね」と言ってるだけのブログですが、今年も月イチ更新を目標にだらだらと続けてまいります。

この「Feather」は、引きこもっていた部屋から、翼が生えたかのようにパーッと外に飛び出していくイメージがしまして、何だか年始めに聞きたいなーと思った曲です。

Serph(サーフと読みます)を知ったのは10年前くらいでしょうかね。渋谷のタワレコでジャケットに惹かれてアルバム「vent」を試聴したら、その圧倒的なキラキラ感と誘い込まれるようなメロディに大げさでなく呆気にとられて、その場で全部聞いてしまった上に購入したとゆう。

確か手書きのポップにソロプロジェクトだという説明が書いてあったのかな。とにかく「この人、絶対に普通じゃない…」(し、失礼ですよね、すみません…)と思いました、よ…
「部屋から一歩も出ることができないけど、幽体離脱で世界中に飛んで行くことはできて、そこで見たものを曲にしている人」なんじゃなかろうかとか。何だろう、人間離れ?してるっつうか。

たまたま3年前のこのインタビュー記事を読みましたら、別に幽体離脱はしてなかったみたいですが、いろいろとヘビーな人生を送ってきた方ではあるようです。ある意味、自分を解放するために曲を作っていたのかと考えると、あの溢れる音の洪水に埋もれて湧き上がる多幸感とでも言いますか、気持ちよさも納得できる気がしました。
何にせよ、20代でピアノと作曲を始めて3年くらいで最初のアルバムを作ってしまったというのだから、やっぱり常人ならざる何かをお持ちなのだろうなぁ。

下に貼っつけた映像は「Feather」のこのバージョンのためにMVを公募して、グランプリになった大谷たらふさんの作品です。Serphはジャケットなどのヴィジュアルもどれも独特ですてき。

というわけで…新しい年の始まりです。
誰もが自分の羽根を1本1本輝かせながら羽ばたけるような2020年になりますように。

あ、そういえば今月、初めてSerphのライブに行くのだ~楽しみだなぁ☆

Chasing Rainbows by Ulrich Schnauss & Jonas Munk / 今の私が爆音で聴いてしまう曲

今日は恐らく2か月ぶりくらいで自分の部屋をきちんと掃除しました。すっきり。てへへ。
毎週火曜日に納品する映像翻訳の納品マラソン(何となくこう呼んでます)をやっと終えました。来月の半ばまであと何本か続くのですが、時間的には少し余裕をいただくようにお願いしました。いやはや、どうにも体がもたなくなってしまいそうで。。。

と言いつつ、実務翻訳の小さい案件がちょこちょこ来ますし、映像の新しいお取引先からも1本お仕事をいただく予定なので、さほど状況は変わらないような気もします。が、今はどうにもこのペースを止めることができない自分がおります。自分でやりたいと思っているので仕方ありませんな。

なもんで、最近の私のテーマ曲はこの「Chasing Rainbows」なのです。今はちょっと高いところに目標を掲げ、追いかけていきたいというところでしょうか。

実務翻訳の作業中はインストものを音量小さく流すことが多いのですが、このウルリッヒ・シュナウスとヨナス・ムンクもよく聴いています。ヨナス・ムンクはふだん、Manual(マニュアル)のソロプロジェクト名で活動している人です。どちらもいわゆる、なんだ、シューゲイザーとかチルアウト系のエレクトロニカと呼ばれるジャンルの人でしょうかね。ばりばりエレクトロニックでちょっと実験音楽っぽくはあるんですが、メロディアスでキラキラしてる。

私はディレイがかかりまくったギターの音が刻み続けると、もうそれだけで大大大好物なので(一番分かりやすいところで言えばU2のエッジのギターの音でしょうか)、この曲とかたまんないのです。ビートは単純なのに何でこんなにカッコいいんだあああと思ってしまう…これはもう10年くらい前に2人がコラボした中の1曲です。

って、"chase rainbows"を辞書でよくよく確認しますと「見果てぬ夢を追い求める」(リーダーズ英和大辞典)はまだしも、「虹(不可能なこと)を追う、手に入れられぬものを夢想して過ごす」(ランダムハウス英和大辞典)「幻想を追い求める、はかない望みを抱いて時を無駄に過ごす」(ジーニアス英和大辞典)って、おいおい。 

確かに私はこの曲になるとヘッドフォンして爆音で聴きながら踊り狂いたくなるので、仕事中は飛ばしたほうがいいのか ^ ^; (そういえば突然終わるところが、夢から覚めるって雰囲気もなきにしもあらず…)

Moving Forward PART III by Tatiana Lisovskaya (『永遠の門 ゴッホの見た未来』サントラ)/ ひと耳惚れ(?)したサントラ

※タイトル、最初は「ひと聞き惚れ」としたんですが、よく考えたら「ひと耳惚れ」ですね。変えちゃいました。てか、どっちにしろ、そんな言葉ないっつうに。

今年の夏、オレゴンからの帰りの機内で観た『永遠の門 ゴッホの見た未来』。私はティム・ロスのファンなので、彼が演じたゴッホが好きだったのですが、ウィレム・デフォーのゴッホはもう涙が出るくらいすばらしかった。決してゴッホが憑依したとかそういう印象ではなく、ウィレム・デフォーが演じるゴッホでしかないのですが、自分が目にしたこの風景の美しさを、この感動を、僕はどうしてもどうしてもどうしても描きたい!!!絵に残したい!!!それだけなんだよ!!!といったどうにも止められない、魂ともよぶべき「ほとばしる何か」が表現されていて、それはきっと本当にゴッホの中にもあったのだ、と思わずにはいられませんでした。


んでもって、サントラもすごく印象に残りました。ピアノ曲なんですが、メロディラインが美しいとか繊細とかそういうのだけとも違う、ミニマルな旋律が続くことで風景をなぞるような不思議な曲が特にステキで。

実は私が夏につぶやいたこの映画に関するツイートに先日、いきなり「いいね」をいただきまして、どなただろう?と見てみたら、このサントラの発売元さんでした。日本での劇場公開が今月からだと知っていたので、観に行った時にCDを探そうなんて思っていたんですが、いつ行けるか分からない状況…(泣)おおお!これは買わなきゃって、早速ポチりました。

「Moving Forward」それが私の一番気に入った曲の名前でした。「前に進む」あああ、まさにあのゴッホの心持ちを言い表したかのよう。

で、Youtubeを見ましたらね…なんと作曲者のタチアナ・リソフスカヤさんの名前で全曲アップされていました。しかも去年から。あ、気に入ったものはCDで持っていたい古いタイプの人間ですし、もちろん購入してよかったんですが(小柳帝さんの解説付きですし)、帰国後、さっさと探していればもっと早くこの曲を聴けたのにな…と。

で、小柳さんが「…劇伴は、ピアノとヴァイオリンによる室内楽風だが、不協和音やディストーション(音の歪み)を巧みに使った音響的なもの」と書かれていまして、なんだか納得。たぶん、私がここ数年、無条件に好物だなーと感じる音楽は(ヨハン・ヨハンソンしかり)このタイプに該当する気が。

というわけで、下に貼っ付けたのは計3回出てくる「Moving Forward」の3回目のものです。映画も是非、もう一度、大きなスクリーンで見たい!何としても仕事をスムーズに進めて、時間を確保しようと心に決めたのでありました。